読書感想エントリです。
今回は、ジュリエット・ファントの「ホワイトスペース」を友人から借りたので、備忘録に。ホワイトスペースとは文字通り「空白」の時間を戦略的にとっていこうぜ、というお話。
ザッとですが、本書ではこのようなテーマが書かれています。
働く人に向けた内容になっていて、ビジネスに関することがメインです。もちろん、仕事時間の効率を上げるのはプライベートをふくめた人生をよくするためなので、仕事以外の時間についても触れられています。
「毎日なんでこんなに忙しいんだろう?」という方にめちゃんこオススメです!
時間効率を極めると、「何もしない」に行きつくといいます。
2021年は効率化!圧縮しろ!系が多かったけれど、
2022年出版の時間術関連の書籍はたしかに、
- 立ち止まる
- 何もしない
- 自分時間
のようなテーマが多かったように思います。(完全に肌感です)
「詰め込み → ゆとり」が交互にくるのと同じように、バランスが大事ということなのだろうな、とヒシヒシと感じながら読ませていただきました。
ホワイトスペースの概要
サマると、現代人は詰め込みすぎてるからあらゆるところに「余白」を入れましょうよ、ということをあらゆる角度からお話されています。
全11章の構成で、1~2章では忙しさによって失ってしまっているものと原因について、3~6章ではホワイトスペースを生み出すための4つのステップの解説、7~11章ではホワイトスペースの実践方法について書かれています。
作者がいうに、ホワイトスペースは
- 瞑想
- マインドワンダリング
- マインドフルネス
このどれでもないのだそう。
近年大人気なこの3つではないとすると、ホワイトスペースとはなんなのか?
立ち止まり考え、
必要なものと不必要なものを取捨選択し、
本当に大事なことにのみ集中できるようにする
そんな、生き急いでしまうわたしたちに必要な内容が詰まった1冊でございました。
ただし、時間術や効率化、完璧主義対策などの書籍をたくさん読んでいる方からすると、目新しい情報はないかもしれません!
わたしとしては、「各所で空白の時間をとっていく」部分にフォーカスして書かれているので、これまでの本とは話しの切り口が違い、新鮮な気持ちで情報を得れたなと感じました。自分が持っている知識が深めたり、より確信を強めるにはおすすめです。
これは刺さる!と思った言葉は「忙しさによる犠牲」
「忙しさにかまけることで犠牲にしているものはなんだろうか?」
ホワイトスペース 第2章 74P より
このように問いかけられて、あなたはどう思いましたか?
きっと、ドキッとしたはず。
わたしはドキッとしましたよ!笑
こんなにも慌ただしくて、忙しい毎日を生きているなかで「忙しさにかまける」と言われると、ちょっと反発心を覚える。でもそう感じること自体、なにかを犠牲にしているということなのかも。
立ち止まって、わたしは何かを犠牲にしていないだろうか?と考えてみたいと思った一文でした。
ホワイトスペースを読んで実践したい3つのこと
本書を読んで実践したいことはたくさんありましたが、3つにしぼるとこのあたり。
・ウェッジ
・シンプル化の問い
・イエローリスト
これで戦略的な休止をとっていきます!
「ウェッジ(くさび)」をいれる
ウェッジの意味は「くさび」。
行動と行動の間に、ウェッジ(くさび)を打つようにホワイトスペースを確保せよ、とのこと。
すぐに取りかからず、次に何をするのかを明確にしてからにすると、物ごとを自分でコントロールできる上に、感情に振り回されなくなるそうです。
人の怒りも数秒しか持たないと言いますもんね。
「すぐに反応することではなく、どう反応するかが大事なのだ」(たしかにすぎます)とも書かれており、あらゆる行動と行動の間にはひと呼吸置く、を心がけます。
即レスが称えられる時代ですが、即レスするものとそうでないもの、しっかり分けて考えたいですね。
せかせか動きがちなので、ひと呼吸置いて落ち着こうと思います…!
もしできていなかったら教えてください。笑
「シンプル化の問い」4つ
4つの問いによって物ごとをシンプルにとらえられるようになるそうです。
仕事の量より、「価値」を出したいときにこの4つの問いが有効である、と書かれています。頑張りすぎややりすぎ、完璧主義を対策できる問いかけです。
作業に取りかかる前にホワイトスペースをとり、この問いでシンプルにしてからスタートするだけで、成果が変わってくる気がしませんか?随時、日常に取り入れていきたいなと思っています。
完璧主義になりがちなので、注意したいと思います!
「イエローリスト」を作る
イエローリストの内容は簡単で、「よくやりとりする人へ質問などで、すぐ伝える必要のないものをメモしておく」というもの。
スマホを手に取れば、本当にすぐに誰にでも連絡がとれますが、あえてしないことでホワイトスペースを作るんです。
このようにリストにしておくと不思議なもので、その瞬間はとても大事に終えたのに時間が経つと伝えなくてもよい内容が出てきます。伝えたいことをまとめておけば、言い忘れもありませんし、相手にもらう時間も最小限になります。
また、イエローリストによって「言いたいという欲求の居場所」ができて、焦りがおさまるんだそうです。
双方にメリットがありますよね!
友だちにするくだらない(でも大切な!)連絡は別として、相手の時間をもらっている自覚を持てていいな~と思いました。
さいごに
日々の「戦略的な空白をとる」ことの大切さが身に染みる本でした。
2ページ目には作者からの言葉として「a minute to think」と書かれており、DeepLの翻訳からすると意味は「ひるがえって考える」です。ひるがえっては、簡単にいうと「その事柄とは反対の、もしくは別の立場や方向から物ごとを見る様子」こと。
わたしの感想としては、ホワイトスペースを取り入れて、「物ごとを多角的に見ようね」って意味ととらえました。
これで、仕事も人生をうまくいかせるぞ~!
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